私は○○で酒をやめれました その一

これは私自身の話です。お酒はずっとやめれなかった。いつでもその気になればやめれると思っていた。
が、が、が、現実はそうではなかった。
たまーーーーーに酒を飲まない日があるとものすごくやめた気持ちになった。次の日は昨日の損した分まで飲まなきゃ!と思って飲んだ。

「1週間のうち一日でも禁酒日設けましょう!」

なんて出来なかった。休肝日というか酒を飲めない日は年に3日あれば良い位だった。休みの前の日は酒量が増えこそすれ、減る事は無かった。

一日の仕事の終りが近づく頃、時間にしてみれば午後4時位から思いが巡り始める。
暑い時は旨いビール(実際は発泡酒だが(^^;))を飲むために夕方からわざと水分を取らないようにしてキンキンに冷えたやつを飲む。
よくCMとかに出てくるようなシーンを考えている。
たまに出張とかで遠い地方に行くと必ずそこの地酒を買って、つまみもその地方独特のつまみを買った。
発泡酒を飲んだ後は安上がりに酔う為に焼酎を飲んでいた。暑い時期はフローリングの冷たさが心地良くて朝までテーブルの下でよくそのまま寝ていたものだ。
別に体調は悪くならなかったし、「色々ストレスもあるのだからこれは必要な事だ」とずっと思っていた。ゴミ捨ての時アルミ管のゴミが毎回多かったのさえ除けば。だった。
若い頃はそれでも良かった、が歳を取ってきた事も原因だろうし、体質的な原因もあったと思う。
2年前の事だ、”ヤツ”になったのである。

”ヤツ”の名前は痛風と言う。

そうそうあれだ。
ずっと10年以上痛風の指標となる尿酸値は高かった。
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写真はクリックで拡大します(^^)
表の”D”判定は要治療。表の右側が過去のデータで左側が新しいデータ。毎年尿酸値は上がっているのがわかる。が、10年間ずっとほったらかしだった。
2年前まで何も症状が出なかったのだ。

     ーわしは大丈夫ー

何の根拠もない妙な自信があって(子供の頃友達に「野間とゴキブリは原爆が落ちても生き抜くと思う」と言われて実はこの言葉、自分の健康に対して妙な自信を与えていた)高い尿酸値なんてどこ吹く風、何も変わらない飲酒生活を続けていた。
2年くらい前ふと、何となく左足親指が腫れている事に気づいた。
初めはあれっ?どこかでぶつけたかな?と思った。
が、どんどん腫れはひどくなり痛みも増して来た。

あれ?これってもしかしてーー。

内科に行って調べてもらった。

      ー痛風ですねー   ( ̄□ ̄;)!!

やっぱりそうか、信じたくなかったが現実である。

尿酸値を下げる薬と痛み止めをもらった。

薬を飲みながら酒は止めなかった、というか酒を飲む事はストレス社会で戦うお父さんには必要なことなんだ。正しい選択なんだ。
という気持ちが強かったので、止める気持ちはなかった。

4ヶ月位薬を飲みながら酒を飲む生活を続けていた。医者にも1ヶ月に一度は行かないといけない、薬代もかかる、お金がもったいない。

私はせこい人間である。意味のない事にお金を払うのは大嫌いである。

おまけに痛風は痛いだけでなく、腎臓も悪くする。鍼灸学校にもう行っていたので、そこら辺の知識もあった。
酒を飲みながら薬の袋をながめていてあるとき心底思った。

     ーわしばかじゃのー

ほんまばかじゃの、こりゃいかんど。薬を飲みながらでも飲まんといけんもんか? 

ここまで読んだあなたはこの”気持ち”で酒をやめたんだろう。と思うでしょう。

そうではないです。そんなに事は簡単ではありません。
確かにこの時は出発点です。そんなに私は意思が強い人間ではないです。
でも今は飲酒の習慣から抜け出る事が出来ています。

                               続く