院長自己紹介
鍼灸学校に入学するまでは、普通のサラリーマンでした。
20歳の時”人生とは何か?”という事を考えざるを得ない事件が起こりました。
御嶽山の山小屋でのアルバイト中に体調を崩し、肺炎を起こし、体温が40度を超え意識不明となりました。
意識が戻っても高熱で脳がやられているかも知れないと親は告げられたそうです。幸いにも2日後意識を取戻し後遺症は残りませんでした。その時から「自分の人生はもしかしたら20歳で終わっていたかも知れない。今死んでも後悔は無いか?自分の人生に大事なものは何なのか?」と自問自答する様になったのです。
大学4年の春、社会人になる前に休学し、自分の理想とする生き方を探して日本のあちこちを旅しました。様々な人々と出会い、その人達の考え、生活に触れる事が出来ました。この時の経験は僕にとって大きな財産となっています。
旅の中で出会った人に”一物全体”という言葉を教えて頂きました。
これは例えばニンジンであれば、根っこであるニンジン本体(陰)のみを食べるのではなく地面から上に出ている葉っぱの部分(陽)も食べる事でバランスの取れた食べ物となるという考えです。陰と陽のバランスが大事という思想です。この頃から東洋医学に関心を持つ様になったと思います。サラリーマンとなり結婚してからも食べ物や体の事では東洋医学の考えをいつも意識していました。
鍼灸師を目指す直接のきっかけになったのは妻です。体が弱くちょっとした事でもすぐに体調を崩しました。50m歩いただけでめまいがし、休まずにはおれず、ほとんど家で寝ているしかないという時期もありました。脳検査をしたりいくつもの病院に通いましたがどこも悪い所は見つからず、どこでも言われたのは自立神経失調症でした。多くの薬を服用しましたが、一向に良くなりませんでした。
平成28年6月撮影
人任せに出来ないと強く思いました。
西洋医学では限界があるのではないか?体のツボの事や東洋医学的な養生の考えについての本を読んでは妻で試すという事が続く内に、東洋医学を生かした治療家になりたいという思いを抱く様になったのです。妻が最終的に頼って良くなったのは東洋医学、鍼灸のお蔭でした。その力は絶大で1週間位で快方に向かいました。
僕ももうすぐ50歳になる、今は気力も体力もあるが、そのうち衰えてくる。あの時やっておけば良かったという後悔だけはしたくない。
本当にやるなら今しかない。
「リスクが大きすぎる」という言葉を何度自問したかわかりません。
両親やそれまで色々相談に乗って頂いていた方のサポートも受け、その方の会社で働きながら学校に通う事になりました。
多くの方のサポートがあって今の僕があります。とにかく人より勉強しないといけないと思い、治療に関する勉強会には鍼灸学校入学前から色々行きました。
(今は滋賀県の漢方鍼医会の学術広報部員、広島古典鍼医会の学術部長、呉市鍼灸師会の理事です)
複数の鍼灸院へ専門学校在学中から研修に行かせて頂き、様々な患者様と接する機会を与えて頂きました。どなたでも安心して心身共にリラックス出来るようにと、学校卒業後の平成27年7月に、元気になった妻と夫婦鍼灸院~saabo~を開院しました。鍼灸院では珍しい、効果が1ヶ月持続する「小顔リンパアクティベーション」というリンパにアプローチする技術も取り入れました。”健康だけでなく、かっこいい、素敵で、夢に溢れる大人創り”を発信して行きたいと考えています
お陰様で、夫婦鍼灸院~saabo~は平成29年の7月で開業2周年になりました。
地元の皆様に恵まれて順調にここまでやって来られた事を、何よりも感謝しております。本当に皆様ありがとうございます。
僕の治療スタイルは「気持ちよく痛みや痺れを治療する」と同時に「普段の生活の中で、患者様がどうすれば痛みや痺れが出ない身体になれるか?」・・・・を重視して指導する事に重点を置いています。生活習慣や飲食、ストレッチポールを使ったセルフメンテナンス、ストレッチ、トレーニング等を指導します。
本当の健康というものは、人任せでなく、自分で創りだすものが大きいと思うのです。
夫婦鍼灸院~saabo~に来院される方は地元在住で紹介で来られる方が多いです。
患者さんからは良くプレゼントを頂きますが、これも夫婦鍼灸院~saabo~の施術に対しての患者様の気持ちと受け止め、院内に飾らせて頂いております。
この一年で印象に残った患者様は「首肩がどこに行っても良うならん!」さん、「けんびきが凝ってたまらん!」さん、「ずっと導眠剤を飲まないと眠れなかったけれども3日の治療で眠れる様になった」さん、「膝が痛くて人工関節の手術しか方法はない」さん、「膝が痛くて唯一の趣味の踊りが出来ずに泣いていた」さん、「歩いてお遍路を成げるんだ!」さん・・・・等色々ですが、僕にとって皆さんと喜びを共有出来る事が何よりも嬉しいです。
僕の究極の夢は、すべての人がいくつになっても健康で、セルフコントロール、セルフケアが出来るようになり、治療院も病院も必要でなくなる世の中が実現する事です。
生活習慣や運動不足によって体調をくずしてしまった人や、健康に気を付けていたにもかかわらず体調がすぐれない、また自分に合った健康法や養生がわからず苦しんでいる方、不可解な体調不良で悩まれている方や、何となく体調がすぐれない方、体質改善を目指している方、いつまでもアクティブでいたい方・・・・・僕は少しでもその役に立てるような存在になりたいです。
東洋医学と西洋医学の体のとらえ方、見方は全く異なります。私たちの体は元々良くなろうとするエネルギーを持ってます。鍼灸は弱っているそのエネルギーを整えて自己治癒力を助けます。鍼灸で体が良くなる人はたくさんいるのです。
平成28年6月撮影
本来、鍼灸で使用するハリというのは、ほとんど痛くなく気持ち良いものです。しかし自分が初めて鍼灸治療を受けた時はやはり怖いと思いましたので、てい鍼という刺さないハリをメインで施術します。妻と共に不安のない心身共にリラックス出来る様な鍼灸院にします。
ここに来て、体はもちろん心も健康になり共に人生を目一杯楽しみましょう!