私は○○で酒をやめれました その二

次の日、昨日夜、薬を飲みながら酒を飲む自分が情けないなーと思ったが、やはり一日が終わりに近づくといつもの思考が始まる。

「今日も頑張ったな、ストレスも感じた、発散しなきゃいけん、ストレスはその日の内に解消するのが一番、仕事でストレス感じて家で酒を我慢することでストレス感じたら家に帰って来ている意味がないじゃろう、楽しみを我慢するのは良くない、今までずっとこれでやってきたんだからいいじゃないか、薬を飲みながら酒をやめない人はゴマンといる、ゴマンといる!、ゴマンといる!!、病院でもらった痛風の本にもプリン体を多く取らない様にすれば適度な飲酒は良いことだとかいてあるじゃないかー」

まあ出るわ出るわ。
酒を飲むのは必要、良いこと!と正当化しようとする言葉。
で、自分が馬鹿だと思った次の日もやめれないでいた。
飲酒を続けてしまうのは習慣だと思っていた。癖だと思っていた。

なんとかこの癖、習慣を断ち切るにはどうすれば良いか考えた。

ある程度お腹が一杯になればそれ程飲みたいという気持ちは無くなるのを知っていた。
ある日晩ご飯の時間、飲みたい気持ちがあるが、まずご飯を一生懸命食べた。無言でとにかく腹を一杯にする為に食べた。
飲みたい気持ちはその時無くなっていた。その日は飲まなかった。成功だ。しかし酒を飲んでいないからか、お腹を満たす事だけの為にご飯を
かきこんだからか何となく物足りなさを感じた。(これ書きながら会話を楽しみながら食べればいいじゃないか、と思うが飲酒癖のある人間は
哀れなものだった。いつも顔を合わせる家族の前では全く気を使うという事がないので、自分の欲を抑えこむ為の食事に必死なのでした)

これは続かないと思った。

ネットで尿酸値を下げる方法を探した。
水を多く飲む、クエン酸を飲む、プリン体を含む物はなるたけ取らない。
水を多く飲むは暫く続いたが中々これも必要以上に水を飲むのは苦しいもので、中々続かなかった。
クエン酸を買った、薬局で一瓶1000円位、ちょっと水に薄めて飲んだがものすごく酸っぱい。一瓶あれば3ヶ月位使える。
ちょびちょびなら飲めるので、焼酎を飲む時混ぜる事にした。焼酎を飲む時はちょっとずつなので、酸っぱいけど、それ程苦にならなかった。
発泡酒の後にクエン酸を入れた焼酎を飲み始めた。
試しに病院でもらった薬を飲まないで、暫くの間発泡酒プラスクエン酸入り焼酎を飲んで尿酸値が下がらないかテストしてみた。

  ー結果はー   下がってなかった (┬┬_┬┬) 世の中そんなに甘くない。

で、どうしたかというと自分を騙す事にした。

ごはんを食べる前に酒を飲みたい。

その時クエン酸が入ったコップ一杯の酸っぱい水をちょびちょび飲みながら(つまりクエン酸水を焼酎に見立てて)酒のつまみを
食べるのだ。

これは中々良かった。

昔20歳の頃、自転車で北海道を旅行していた頃、泊めてもらっていた所のご主人さんが、酒好きで、いつも焼酎を飲んでいた。
じゃがいもから作ったGODOという焼酎で、クセがなくおまけに安い。そこで聞いた話だ。
「野間さん、酒がいよいよ少なくなって来た時どうしたらいいか教えてあげよう。焼酎に一味唐辛子をたっぷり入れて飲むんだ、そうすると身体がかーっと熱くなってちょっとしか飲んでなくても沢山飲んだ気持ちになれるんだよ。」
この感覚に似ているのだと思う。酸っぱいクエン酸水はちょっとずつしか飲めないしそれまでクエン酸入りの焼酎を飲んでいたので、自分でも
クエン酸水飲んでいても焼酎を飲んでいる感じがした。
まさかこの年になってこの言葉を噛み締めるとは思わなかった。
クエン酸水を飲みながら酒のつまみをある程度食べるとかなり満足感を得れた。無理なくやれると思った。アルコールを我慢しているというストレスはあまり無かった。
初めに発泡酒飲みたい!と思う事は何度も何度もあったが、クエン酸水プラス酒のつまみでそれほどストレスなくクリア出来た。
この”クエン酸水療法”を二ヶ月位続けた頃、例の夕方になると酒の事を考えるという思考が無くなってきた。

やはり習慣、クセだったのだ!!!

酒をやめて分かったが飲まないと朝がすっきりして身体が軽い。ずっと別に酒を飲もうが飲むまいが身体のだるさとかには関係ないと思っていたがやはり影響はあったのだ。
今はほとんどクエン酸水も飲まないで食事をしている。時々飲みたくなった時クエン酸水プラス酒のつまみで十分クリア出来ている。
会合とかで飲み会の時は普通に飲みます。でもそれからまた元に戻る事は無い。
酒を絶ってから2ヶ月して尿酸値を測った。その時の測定値である 5.9は正常値であります! ∠(^ー^).
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