当院にいつも親子で来院されるお母さんの話です。
「お母さんの手、綺麗ですね」と言った所から会話が始まりました。
すると、「うちの母は手先が器用で色んな仕事して来たんですよ・・・・」と、となりのベットに寝ている息子さん。
本当に器用な方らしく、いろんなお仕事をされていたそうです。
「島(倉橋島)におる頃、〇〇の旅館で仲居をやっていた事があるんだけど、その時面白い事があってね─
渥美清さんの背中にサロンパスを貼った事があるんよ。」
いくつか経験されたお仕事のお話の後、何気ない感じでお母さんがおっしゃいました。
「ええっ?渥美清ってあの”寅さん?!”ほんまですか?」と僕。
「背中に大きな傷があったねえ。後でサインももろうたよ。」
「お母さん、そりゃすごいわ!そのサイン家に飾ってあるんでしょう?!」
「いいや、家の前の倉庫のどっかにあると思う」
「お母さん、そりゃいかんわ。他の物は捨ててもええけどそれ(サイン)だけは額縁に入れて玄関に
飾って下さい!もし僕の家にあったら家宝にしますよ、家宝!」
僕は興奮して言いました!
倍賞千恵子さん、前田吟さん(吟さんからもサインを頂いたらしい)もその場にいたというから”男はつらいよ”のロケだったのでしょうか?
大崎下島や豊島でロケ(浪速の恋の寅次郎)があったのは知ってましたが、倉橋島にも寅さん来ていたとは・・・・。
寅さん大好きの僕にとっては、びっくりするお話でした!ああ!!羨ましい!