黄帝内経素問から学ぶ夏の養生について

暑くて頭が回らないこの時期ですが、難しいタイトルが出て参りました。(^^;

黄帝内経素問は、2000年以上前に書かれた東洋医学のバイブルとでも言える書です。

この中には伝説の人物「黄帝」と臣下の名医たち6人が、自然との関わり方やその中でどうすれば健康に過ごせるか等々書かれています。

そして、夏はどのように過ごすべきかという事も書いてあります。

今日はここらへんをちょいと解説します。

金匱(きんき)真言論篇 第四から・・・・金で作った箱に保管すべき誠の道理の意味。
これを聞くだけで知る価値ありそうですね。

その中の以下のような記述があります。

长夏善病洞泄寒中,秋善病风疟

★意味★
例えば夏に、冷たい風などにあったてばかりいて十分な発汗をさせないような者、つまり陽気を養わない者は、
その不養生のために、秋になっておこりを病む素地を作っているのであります。

”おこり”とは、今でいうマラリアと言われていますが、要するに発熱悪寒したり体調を崩す意味でしょう。

現代で言えば、クーラーばかりあたって汗をかかない生活は、秋になって体調を崩す・・・・でしょう。

夏は身体の内に熱がこもりますので、この”熱”を汗と共に出してやる事が大事なのです。

他に、汗を出す事を心がければ、土用になって下痢をする事もないし、心臓に熱がこもって胸が苦しくなる事もない・・・・とも書かれています。
それともう一つ、夏に良い食べ物は苦味のある食べ物です。苦味は夏にダメージを受けやすい心臓を養います。

具体的にはニガウリや梅干等です。

いい秋を迎えるためにも夏はしっかり汗をかきましょう!

もちろん水分補給も忘れずに!