診ないように診る!

いきなり何の事か分かりませんね。

―鍼灸の極意です―

身体の状態がどうなっているのか?

見極めよう、知ろうとすると身体に余計な力が入ってしまって真の状態を診ることはできません。

無念無想状態で脈を診る、ハリをする‥‥‥これが大事なのです。

しかし、これがなかなか難しい(^^;

言葉では表現しにくい感覚を磨く為、所属している滋賀漢方鍼医会で研修して来ました。

研修会では顔が火照って辛い方、座骨神経痛の方の治療をさせて頂きました。

顔が火照っている方は肺経の金穴を衛気で、座骨神経痛の方は腎経の水穴陰谷を営気の手法でハリをしました。

どちらの手法もいわゆるフェザータッチの軽いふわっとした手法です。

使用するハリは先が丸いもので、刺すのではなく皮膚の”気”を操作する為のものを使用します。ですから、全く痛みはありません。

治療が成功するとお腹が温かくなり、眠くなります。

治療後の感想で、

顔の火照りの方は「顔の熱が引いてスーとして身体がホカホカになった」

坐骨神経痛の方は「痛みが大分取れてスキップしたい気持ちになった」

等嬉しいコメントを言って下さいました。

すべての治療がこの様にフェザータッチのテイシン治療で済むわけではありませんが

改めて鍼灸治療の面白さを実感、さらに修練に励みたいと思いました。