薬を使わない薬剤師?

「薬を使わない薬剤師」伊庭聡一さんの講演会に参加してきました!
薬についての不安や疑問を解決してくれる薬のアドバイザー、顧問薬剤師として活動されていて、ご自分の経験や知識からの講演はすごく勉強になりました。
「薬は毒です!」
薬剤師さんとは思えないこの一言からこの講演は始まりました。
全ての薬には必ず副作用があり、時に重篤な症状を引き起こすことがある!ということです。
一例に上がったのが誰もが服用したことがある「総合風邪薬」の危険性です。
スライド写真では、副作用によって重篤な状態になってしまった患者さん達の目を覆いたくなるような写真も紹介されました。(例:スティーブンス・ジョンソン症候群)
特に、成分表にPL配合顆粒が含まれる薬は注意せよ、ということでした。効能に鼻水症状や頭痛、関節痛などの軽減などがありますが、脳に関与する薬品なため、へたをすると認知症、精神異常を引き起こすそうです。
後で調べてみたところ、PL配合顆粒の規制区分には劇薬とありました!
もちろん、市販のお薬の記載されている成分表にそこまで詳しくは記されていません!
怖いですね!!
そもそも風邪の症状というのは、自己防衛のために侵入したウイルスを身体から排出しようと奮闘中の状態。風邪は、時間が経てば自力で治癒するものなのです。ただ、忙しい現代社会に生きる私達には、どうしても早急に症状を抑えないといけない場合があります。そんな時はどうすればいいのか質問しますと、気になる一つの症状の緩和にだけ働いてくれるお薬を服用するということです。
その他にも、認知症のお薬として知られているアリセプト錠は、細かく調べると効果が認められないと表記されており、副作用に狂暴化、認知症の症状が進行
するということや、骨粗しょう症の患者に処方されるフォサマック錠は、逆に骨がスカスカになり骨折や骨が壊死したりするという副作用がある等々、いくつかの例題をあげて教えてくださいました。
また、薬に関しては素人である一般人の私たちが、薬の細かい副作用やリスクにつて簡単に調べられる方法なども教えて頂きました。
伊庭先生がおっしゃるには、病気を治すためには、直ぐにお薬を!ではなく、病院へ行ってお薬をもらう!ではなく、その原因を知ることが大事だということでした。病気には、ほとんどの場合なにかしらの原因があります。運動不足だったり、食事などを改善することによって治癒したり、予防出来たりするのです。

骨折などは高齢者だけがするわけではありません、どんなに若くても転倒の仕方やよけ方が悪ければ骨折します。むしろ、転倒しない俊敏に動ける足腰を鍛えることの方が大事だとおっしゃいます。また、睡眠の質を上げることや食事に気を付けることが大事です。現代人の食事は糖質や脂質が多くミネラルやビタミン、繊維が足りていません。カロリーを気にして食事を制限する人も多いですが、実はちゃんとした栄養が足りていない栄養失調の人が多いということです。

この講演会を経て、改めて思いました。
健康ブームで医療関係のいろんな情報番組がありますが、その薬は本当に必要なのか?昨今から言われている「牛乳や白米などの白い食べ物」は本当に私達に必要なものなのか?自分の体は自分で守るというしっかりとした心構えが必要だと思います。